アンドリュー・ワイエス展

シアトル美術館で開かれている、アンドリュー・ワイエス展を見に行って来ました。小さな2部屋に7点の作品しかなかったのですが、下に載せた有名なヘルガの肖像を見ることができたので、行った甲斐がありました。急にテンペラを習いたくなる美しさ。

もう一点目を引きつけたのは巨大な水彩画で、ヘルガが大きな木の幹に寄りかかっている絵で、冬の寒い中、現地で仕上げたそうです。

娘の学校の図書館の司書が旦那さんと来ているのに遭遇。中学校の司書をしていらしたとき、娘がお手伝いをしたりしたので見慣れた顔です。

9:27wyeth_helga
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コメント

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全部すごいけど セーターの質感に見入ってしまいました。

そうなんですよ!点数が少なかったので、人だかりしてないときを狙って、何回も戻ってじっくり見ました。

肖像画

日本でも自分の娘さんを幼い時から長い間何度も何度も写実的に
描いてはる画家さんはいはるけど、誰にも知られず、愛する人(?)を
ずーっとこんなにリアルに描き続けるって何なんでしょう。

よっぽど愛してはったんちゃうかなぁと思う。

ワイエスのリアリティは神話やファンタジー等の挿絵画家だった
お父さんの影響残ってるなぁと若い時の絵からは感じるけど、つまり
視覚的というより触覚的、生きてるみたいっていう感じのリアリティ。

でも、ここまでになると、なんか、うつろう命をどうしても
永遠に留めておきたいみたいな執念というか信条というか
心の核というか愛というか・・・。あったんちゃうかなぁと思えます。

つまり、時々描きたいなぁと思う女性の肩とかとすれ違うことは
あるけど、技術のことはさておき、そこまで一途な思いになることは
僕にはないなぁ、というそれだけのことですけど。

僕はこの枝毛いっぱいのお下げに惹かれます。勿論、肌も瞳も唇も骨格も筋肉もやけど。


あと、今日気付いたというか、ふと思ったんですけど
もしエルガさんがお化粧してもうちょっと可愛いとかそんな人やったら
リアリズムを省略して可愛さを強調したいみたいになったかも知れない
けれど、ここまで克明に描き留めたいとワイエスさんに思わせたのは
素のままのエルガさんの存在がワイエスさんを滅茶苦茶刺激したん
違うかなぁ、と。モデルというかモチーフというものは画家にとって
やっぱり滅茶苦茶意味の重い存在やなぁと。
大切というか大事というか。画家の思い入れも。

愛人ではなかったという話ですけれど、秘密にしていたことが何だかひっかかります。やっぱり特別な関係だったんでしょうね。いったん特別なものを感じて、それを壊したくなかったのかなと想像したり。

「執念」「信条」ですか。それがないから、わたしには描けなみたいです。単に根気がないというのもありますし。もっと人が描けない物を描かないと売れないですね。

ヘルガに会った時点ではすでに素晴らしい絵を描いていたのでしょうが、彼女が「一途な思い」にさせたのかも知れませんよ。今までになかった絵を描く情熱が湧いたとか。そんな人に会えたら良いけれど、怖いような気もします。

髪はすごかったですよ。テンペラだからできるのか、ワイエスだからできるのか。両方の組み合わせでしょうか。