Hunger Game & Bully

子供が殺し合う内容の映画、「Hunger Game」がPG-13の指定を受けたにもかかわらず、いじめを扱ったドキュメンタリー映画、「Bully」がR指定を受けたため話題になっています。関連の記事を見つけたので訳してみました。完璧ではありませんが翻訳の練習用です。

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「Bully」ゲーム

MPAAが、子供の命を救うための現実の戦いをドキュメンタリーにした映画にRの指定をし、わたしたちは常識の必要性に飢える (映画「Hunger Game」の hungerに引っ掛けて) ことになってしまったのです。

3月22日(木)by Jere Hester
子供たちが命をかけて戦うことを強制される内容の、宣伝過剰なアクション盛りだくさんのファンタジー映画「ハンガー・ゲーム」は、ターゲットの観客に友好的なPG PG-13指定を受けることによって、興行収入の面で恩恵を受けることになりそうです。

一方、近日放映されるもっと目立たない、子供たちが実際に生死にかかわる戦いをするドキュメンタリー映画「いじめ」はR指定というハンディを受けて、映画を見る青少年の数は少なくなると思われます。

比較する理由は「ハンガー・ゲーム」に問題があるというわけではなく、「fuck」という卑俗な言葉が2回使われたという理由で、「Bully」という映画を、簡単に言えば罰するという、アメリカ映画著作権協会(Motion Picture Association of America)の近視眼的な判断に注意を向けたいからです。

ドキュメンタリーは、5家族が子供時代のいじめによってどのような影響を受けたかという過程を追います。2家族では自殺に終わっています。3月30日に公開されるので映画はまだ観れませんが、有害な言葉によって子供たちが自殺に追いやられる内容ですから、言葉の威力というのが鍵となっているのは明らかです。

「Bully」の監督リー・ハーシュ氏は、先日ワシントン・ポスト紙のインタビューで、F言葉を単に切り除くか音を消してしまうことを避けた理由として、「言語がいじめを具体化しているので、実際には言語がこの映画の強みだと思うんです。」と話していました。

いじめは近年もっと現実的になってきたと同時に、逆説的に仮想的になってきているとも言えます。web上で行われるいじめの活動は、校庭で行われるいじめより、たぶん大きな反響があると思われます。

寮のルームメート(男性)の他の男性との親密な出会いをウェブカメラで複数の友達に見せ、プライバシーの侵害と差別脅迫行為の責任を問われていたルツガー大学の学生が先週有罪の判決を受け、ネットいじめの重大性を再認識させられました。被害にあったルームメート、タイラー・クレメンティさんはその後自殺し、この悲惨な事件は全国的に注目されることになりました。

アメリカ映画著作権協会は、暴力行為が満載されたPG-13指定の娯楽映画より、言語の方が若者にとって有害だとする、特別な世界に住んでいるようです。その間にも、無意味な下品な言葉がテレビその他の情報機関、加えて悲しいことに一般の会話にあふれています。有名な映画評論家のロジャー・イバート氏は、最近のブログの記事の題で協会の決断を批判し、「みんなー(と若者に呼びかけ)、F言葉を最近聞いたことない人いる?」と皮肉っています。

以前にも指摘したようにアメリカ映画著作権協会は評価の判断に一貫性が欠けています。滑稽な映画「デート & ナイト」がF言葉がありながらもPG-13指定を受けているにもかかわらず、「英国王のスピーチ」はイギリス王ジョージ6世がどもりに絶望して、卑俗な言葉を劇的に連発するという重要なな場面のおかげでR指定になっています。

このアカデミー賞受賞作はワインスタイン・カンパニーによる製作で、「Billy」の配給会社でもあります。この会社の存在が、エレン・デジェネレス、ジョニー・デップ、メリル・ストリープなどの支援をうながし、映画の目的にスポットライトを当てる助けになっています。

もっと印象的なのが、いじめの被害者である17歳のケイト・バトラーさんが、ネット上で行った嘆願が水曜日の午後(3月21日)現在で45万人の支持を受けたという事実です。とはいえ最も重大な例は、ハリウッド・レポーター社によると、カリフォルニア州の同姓婚を禁止するプロポジション8の廃案に成功した、有力なデービッド・ボイズ、テッド・オールソン法律事務所が、ワインスタイン社の申請を却下したMPAAに対して、法的手段をとることを考慮しているという事実かも知れません。

いじめに反対する映画のために、みんなが団結し戦っているのを見るのは心が暖まります。と同時に、映画の道徳性を保証する人たちが言葉にこだわって、現実を反映し全国的な問題に焦点を当てることによって、たくさんの子供や大人が恩恵を受ける可能性のある映画を見逃してしまうのは悲しいことです。「Bully」という映画に関しては、R指定の「R」は、Reality(現実)の「R」とは言いがたいのです。

(書き加えますと)筆者は映画を観るまえに記事を書いていますが、F言葉だけでなく、ある登場人物があまりの絶望に、卑猥な言葉を乱発する場面があるとも別の記事で読みました。
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